SUVらしい迫力と都会的な高級感を兼ね備えたエクステリアが人気のトヨタ・ハリアー。
実際に購入する際には、乗り出し価格がいくらなのかが気になる方も多いでしょう。
ハリアーには、パワートレインや装備品が異なる豊富なグレードが用意されており、どの車両を選ぶかで乗り出し価格に差が生じます。
本記事では、グレード別の乗り出し価格から、費用の内訳を徹底解説します。
また、ユーザーの好みに合わせたカラーやオプションを選択した場合の追加料金がいくらになるかもご紹介。
ぜひ自分好みのハリアーを手に入れるための参考にしてください。
ハリアーのグレード別乗り出し価格
画像引用元:トヨタ公式ホームページ
ハリアーは、価格を抑えたエントリーグレードの「S」、価格と装備品のバランスが良い中間グレードの「G」、高級感あふれる加飾と充実した機能が魅力の最上級グレードの「Z」の3種類のグレードを展開しています。
さらに、それぞれのグレードには、ハイブリッドモデルとガソリンモデルが用意されており、駆動方式の差を合わせると、グレード数はなんと20種類。
グレードや搭載装備によって車両本体価格にも違いがありますので、まずは各グレードの最安値乗り出し価格を確認していきましょう。
【グレード別乗り出し価格】
モデル | グレード | 駆動方式 | 価格 | 乗り出し価格 |
ハイブリッド | 「Z」 | 2WD | 4,520,000円 | 4,660,000円~ |
E-Four | 4,740,000円 | 4,880,000円~ | ||
「Z ”Leather Package”」 | 2WD | 4,820,000円 | 4,830,000円~ | |
E-Four | 5,040,000円 | 5,180,000円~ | ||
「G」 | 2WD | 4,000,000円 | 4,140,000円~ | |
E-Four | 4,220,000円 | 4,360,000円~ | ||
「G ”Leather Package”」 | 2WD | 4,300,000円 | 4,440,000円~ | |
E-Four | 4,520,000円 | 4,660,000円~ | ||
「S」 | 2WD | 3,580,000円 | 3,720,000円~ | |
E-Four | 3,800,000円 | 3,940,000円~ | ||
ガソリン | 「Z」 | 2WD | 3,930,000円 | 4,210,000円~ |
4WD | 4,130,000円 | 4,410,000円~ | ||
「Z ”Leather Package”」 | 2WD | 4,230,000円 | 4,520,000円~ | |
4WD | 4,430,000円 | 4,720,000円~ | ||
「G」 | 2WD | 3,140,000円 | 3,670,000円~ | |
4WD | 3,610,000円 | 3,870,000円~ | ||
「G ”Leather Package”」 | 2WD | 3,710,000円 | 3,970,000円~ | |
4WD | 3,910,000円 | 4,180,000円~ | ||
「S」 | 2WD | 2,990,000円 | 3,240,000円~ | |
4WD | 3,190,000円 | 3,440,000円~ |
※1,000円以下は繰り上げにて計算しています。
※自動車税種別割は12ヵ月分で計算しています。
エントリーグレードの「S」と、最上級グレードの「Z」では、乗り出し価格に100万円以上の差が生じます。
車選びでは、値段を重視したい方も多いと思いますので、車選びの際にはグレードによる価格や装備内容の違いにも注目してみてください。
乗り出し価格の内訳
画像引用元:トヨタ公式ホームページ
新車を購入するためには、車両本体価格の他に税金や諸費用の支払いが必要です。
ハリアーの乗り出し価格は、以下の項目で構成されています。
- 車両本体価格
- 自動車税種別割
- 自動車税環境性能割
- 自動車重量税
- 自賠責保険
- 代行手数料
- 納車費用
- 検査登録費用
- 車庫証明費
- リサイクル料金
新車購入にかかる費用の一部は、購入時期や車両の性能によって価格に差が生じます。
ここからは、ハリアーにかかる費用の内訳を詳しくご紹介しますので、乗り出し価格を計算する参考にしてください。
車両本体価格
車両本体価格には、車を製造するためにかかった製造原価や、メーカー・販売店に入る利益が含まれています。
ハリアーでは、エントリーグレードの「S」と、最上級グレードの「Z”Leather Package”」で車両本体価格に150万円以上の差が。グレードにより価格が大幅に変わりますので、まずは装備品や機能を確認したうえで自分にあったグレードを選択しましょう。
税金・保険料
車を購入する際には、以下4種類の法定費用の支払いが必要となります。
- 自動車税種別割
- 自動車税環境性能割
- 自動車重量税
- 自賠責保険
これらの費用は、重量や排気量、期間によって金額が定められているため、どこで車を購入しても金額は同じです。
自動車税種別割
自動車税種別割は、自動車を所有している人に対して毎年支払い義務が発生する税金です。以前の名称は「自動車税」でしたが、令和元年10月以降は、「自動車税種別割」に名称が変更となりました。
自動車税種別割の価格は、排気量によって以下の通り異なります。
総排気量 | 年額 |
1.0L以下 | 25,000円 |
1.0L超~1.5L以下 | 30,500円 |
1.5L超~2.0L以下 | 36,000円 |
2.0L超~2.5L以下 | 43,500円 |
2.5L超~3.0L以下 | 50,000円 |
3.0L超~3.5L以下 | 57,000円 |
3.5L超~4.0L以下 | 65,500円 |
4.0L超~4.5L以下 | 75,500円 |
4.5L超~6.0L以下 | 87,000円 |
6.0L以上 | 110,000円 |
ハリアーは、ハイブリッドモデルで2.5Lエンジン、ガソリンモデルで2.0Lエンジンを搭載しているため、モデルによって年額が異なります。
なお、自動車税は、4月~3月分を毎年5月にまとめて支払うことになっており、年度の途中で車を購入した場合には登録の翌月から翌年3月までの分を支払います。
例えば、2.0Lエンジンを搭載したガソリンモデルのハリアーを6月に登録した場合には、登録月翌月の7月分から翌年3月までの9ヵ月分を支払うこととなり、自動車税種別割の税額は27,000円です。
また、自動車税種別割には、環境性能の良い車が減税対象となる「グリーン化特例」という制度がありますが、自家用車は電気自動車・燃料自動車・プラグインハイブリッド車・天然ガス自動車のみが対象となっています。
燃費の良いハイブリッドモデルが展開されているハリアーですが、現在はハイブリッドモデル・ガソリンモデルともにグリーン化特例の対象外となりますので、ご注意ください。
自動車税環境性能割
自動車税環境性能割は、令和元年に廃止された自動車取得税に代わり導入された税金で、新車・中古車問わず車を取得した際に支払いが必要です。
自動車税環境割は、新車価格の約90%が課税標準基準額となり、燃費性能などに応じて0~3%が課税されます。
ハリアーでは、ハイブリッドモデルが一定の燃費基準を達成しているため、購入時の環境性能割は非課税に。一方、ガソリンモデルでは、3%分の支払いが必要となります。
ハリアーのZを購入した場合を例に環境性能割を計算してみましょう。
- 車両価格(税抜き):3,572,000円
- 課税標準基準額:3,572,000円×90%=3,214,000円
- 3,214,000円×3%=96,000円
※100円以下は切り捨て
ハリアーZの環境性能割=96,000円程度
環境性能割は、車両本体価格だけでなく、一部オプションの金額も課税対象となります。
そのため、正確な税額を知りたい場合は、有料カラーやメーカーオプションの金額を含んだ車両価格で環境性能割の税額を計算してください。
自動車重量税
画像引用元:トヨタ公式ホームページ
自動車重量税は、車の使用区分や重量、経過年数によって金額が定められている税金です。
自家用車の場合は、車両重量0.5tごとに年間4,100円を納税する必要があり、新車購入の場合は3年分、初回車検以降は車検時に2年分の金額を納めます。
重量ごとの自動車重量税額は以下の通りです。
自動車重量税額 | 3年自家用車(新車登録時) | |||
エコカー※1 | エコカー※2 | エコカー※3 | エコカー以外 | |
50%減税 | 25%減税 | 軽減なし | ||
0.5t以下 | 免税 | 3,700円 | 5,600円 | 12,300円 |
〜1t | 7,500円 | 11,200円 | 24,600円 | |
〜1.5t | 11,200円 | 16,800円 | 36,900円 | |
〜2t | 15,000円 | 22,500円 | 49,200円 | |
〜2.5t | 18,700円 | 28,100円 | 61,500円 | |
〜3t | 22,500円 | 33,700円 | 73,800円 |
自動車重量税は、排出ガス性能や燃費性能が優れた車両が減税対象となり、ハリアーの場合、ハイブリッドモデルが免税の対象となります。
一方、ガソリンモデルはエコカー以外に分類されるため、購入時に49,200円の支払いが必要です。
自賠責保険
自賠責保険は、自動車事故の被害者を救済するための保険です。全ての自動車に加入が義務付けられており、強制保険とも呼ばれています。
新車購入時と車検時に次回車検までの期間分を支払うこととなっている自賠責保険ですが、新車購入時には、期限切れを防ぐために、次回車検までの期間よりも1ヵ月多い37ヵ月分を支払うことが一般的です。
新車購入時の支払額は以下の通りとなります。
自動車賠償保険 | 保険金額 |
37ヵ月(新車購入時) | 27,220円 |
「強制的に保険に加入しているなら、任意保険は必要ない」と考える方もいるかもしれませんが、自賠責保険は、あくまでも被害者救済を目的としているため、補償される範囲は対人事故の賠償損害のみとなります。
つまり、自賠責保険だけではドライバー自身のケガや、双方の車の補償は対象外となってしまうのです。
また、支払限度額には上限があり、死亡の場合は最高3,000万円まで、後遺障害による損害の場合は最高4,000万円まで、傷害による損害の場合は最高120万円までとなります。
最近では賠償額が高額になる事故も多く、自賠責保険だけではカバーできないケースが少なくありません。安心なカーライフを送るためにも、車を購入する際には任意保険への加入を検討することをおすすめします。
諸費用
画像引用元:トヨタ公式ホームページ
車の購入にかかる諸費用とは、車両本体価格以外で支払いが必要な費用のことです。
具体的には以下の5項目が含まれます。
- 申請代行費用
- 納車費用
- 検査登録費用
- 車庫証明費用
- リサイクル料金
※先ほどご説明した法定費用なども諸費用に含まれる場合がありますが、今回は便宜上、法定費用以外の費用を諸費用としてご紹介しています。
申請代行費用
申請代行費用とは、車両の登録や、登録に必要な車庫証明の提出などをユーザーに代わりディーラーや販売店が行うことに対して発生する費用です。
排気量や期間で金額が定められている法定費用とは違い、代行費用は車を購入する店舗によって価格が異なる場合があります。
また、OSSと呼ばれる自動車保有手続きのワンストップサービスを利用しているかどうかでも費用に差が生じますので、ハリアーを購入する際には、手数料が他の販売店と比べ高額でないかを確かめておくと安心でしょう。
納車費用
店頭で車を引き取る場合には、納車費用がかからないことがほとんどですが、店舗以外で車を納車してもらう場合には、車両の運搬費用がかかります。
価格は、店舗からの距離が長いほど高くなる傾向があるため、自宅や会社など店舗以外での車の引渡しを希望する場合は、あらかじめ運搬にかかる費用を確認しておくと安心でしょう。
検査登録費用
新車の場合でも、所有者を登録してナンバーを取得するためには、一定の基準を満たしているかの検査が必要となります。
この検査や所有者の登録を行う際に運輸支局に対して支払うのが検査登録費用で、ハリアーの場合は、3,500円程度が必要です。
販売店によっては次の項目でご紹介する車庫証明費用を含めた金額で示している場合もあります。
車庫証明費用
車庫証明費用は、自動車の保管場所を確保していることを証明する車庫証明を取得するために必要な費用です。
一部地域では、車庫証明の提出が必要ない場所もありますが、基本的には車庫証明が取得できていないと車を登録することができません。
車庫証明は、車の所有者が住む地域を管轄する警察署に必要書類を届け出る必要があり、提出には2,500円~3,000円程度の手数料がかかります。
リサイクル料金
リサイクル料金とは、自動車を解体した際に残るシュレッダーダストやエアバック等のリサイクル、カーエアコンに使われるフロン類を適切に処理するために支払う費用です。
価格はメーカーや車種ごとに定められており、ハリアーの場合のリサイクル料金は以下の通りです。
【ハリアーのリサイクル料金内訳】
シュレッダーダスト料金 | エアバッグ類料金 | 情報管理料金 | 合計 |
10,180円 | 2,800円 | 130円 | 13,110円 |
新車の購入時に支払いが必要なリサイクル料金ですが、あくまでも車を廃車にする際にかかる費用を先払いしているイメージとなります。
つまり、支払いは最初の1回のみで、重量税や自賠責保険のように何度も払う必要はありません。
自分好みのハリアーに!オプションを選択した場合の価格
画像引用元:トヨタ公式ホームページ
ここまでハリアーのグレードごとの乗り出し価格とその内訳をご紹介しましたが、オプションを追加した場合には、その分乗り出し価格は上がります。
ナビやサンルーフなど、高額なオプションを選択した場合には、数十万円がプラスされますので、あらかじめ必要なオプションを含めた価格で乗り出し価格を計算しておくと安心でしょう。
ここからは、ハリアーの人気オプションを選択した場合に追加される価格をご紹介します。
有料カラー
ハリアーには、無料のボディカラーと、追加料金が必要なオプション設定のボディカラーがあります。
【無料カラー】
- ブラック
- ダークブルーマイカ
- スレートグレーメタリック
- スティールブロンドメタリック
【有料カラー】
- プレシャスブラックパール(+55,000円)
- センシュアルレッドマイカ(+33,000円)
- ホワイトパールクリスタルシャイン(+33,000円)
ボディカラーによって価格が異なるだけではなく、センシュアルレッドマイカ、ホワイトパールクリスタルシャイン、スティールブロンドメタリックを選択した場合には、室内から見えてしまう塗装色を隠し、見栄えや質感を向上させるドアウィンドゥフレームモールが同時装着されます。
ドアウィンドゥフレームモールの価格は+5,500円となりますので、乗り出し価格を抑えたい方は、ボディカラーの料金や同時装着品にも注目してみてください。
調光パノラマルーフ
調光パノラマルーフは、最上級グレードの「Z」にのみ取り付けが可能なオプションです。
ハリアーの調光パノラマルーフには、光の透過度を切り替えられる機能を搭載しており、調光時にはやわらかな光を楽しむことができます。
シーンに合わせてパノラマルーフの開閉・調光を行えば、ドライブがより一層、上質なものになるでしょう。
価格は+198,000円で、車両注文時に取り付けが必要なメーカーオプションとなります。
T-Connect SDナビゲーションシステム
画像引用元:トヨタ公式ホームページ
T-Connect SDナビゲーションシステムは、最上級グレードの「Z」「Z”Leather Package”」に標準搭載された装備品です。
ナビとしての通常の機能はもちろん、トヨタスマートセンターと通信を行うことで、より安全で快適なドライブを楽しむことができます。
中間グレードの「G」とエントリーグレードの「S」には、スマートフォンを接続することでマップアプリなどを利用できる「ディスプレイオーディオ」が標準搭載されており、使い方によっては、この機能だけでも充分な方も多いでしょう。
しかし「充実した機能でお出かけを楽しみたい」という方には、オプションでT-Connect SDナビゲーションシステムの取り付けがおすすめです。
ハリアーでは、中間グレードの「G」「G”Leather Package”」に+369,000円で取り付けができますので、グレード選びの際にはナビやディスプレイにも注目してみてください。
シースルービュー機能付きパノラミックビューモニター
シースルービュー機能付きのパノラミックビューモニターは、ハリアーの「Z」「Z”Leather Package”」に取り付けが可能なオプションです。
ハリアーに用意されたこのパノラミックビューモニターでは、ボディやシートを透かして見たような透過表示により運転をサポート。死角になりやすい場所もしっかりと確認することができます。
駐車操作に自信がない方や、安全装備にこだわりたい方は是非ご検討ください。
価格は+60,500円となります。
アクセサリーコンセント
アクセサリーコンセントは、車内でも小型家電が利用できるオプションです。
ハリアーの場合には、オプションの追加によりガソリンモデルにAC100V・100W、ハイブリッドモデルにAC100V・1500Wのコンセントが搭載されます。
アクセサリーコンセントがあれば、キャンプや車中泊などのアウトドアで大活躍することでしょう。
さらに、ハイブリッドモデルには、車から自宅へ電気を供給する「非常給電システム」を搭載。
万が一電気が使えなくなった場合にも、安心です。
価格はガソリンモデルが+8,800円、ハイブリッドモデルが+44,000円となります。
まとめ
画像引用元:トヨタ公式ホームページ
都会的な見た目と充実した装備が人気を集めるトヨタ・ハリアー。
今回はそんなハリアーのグレード別乗り出し価格をご紹介しました。
車を購入する際には、車両本体価格以外にも税金や保険料、手数料の支払いが必要です。自分が欲しいグレードの乗り出し価格がいくら程度なのかを把握することで、無理のない支払い計画を立てる参考にしてください。
【ディスクリプション】
選択するグレードにより、乗り出し価格に100万円以上の差が生じるトヨタのハリアー。本記事では、車の購入を検討している方に向けてグレード別にハリアーの乗り出し価格をご紹介します。また、諸費用や法定費用の内訳も詳しくご紹介しますので、必要な費用を把握することで、支払い計画を立てる参考にしてください。
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