世界トップレベルの低燃費を実現したことで注目を集めるトヨタ・アクア。
カタログ燃費は公式サイトなどで簡単に確認することができますが、実燃費とどれくらいの差があるのか気になる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、カタログ燃費はもちろん、ユーザーの口コミから集計した実燃費、想定走行距離別の燃費をご紹介します。
記事後半では、アクアの競合車との燃費比較も行いますので、ぜひ車選びの参考にしてください。
アクアのグレード別カタログ燃費
画像引用元:トヨタ公式ホームページ
まずはカタログや公式サイトにて公表されているアクアのカタログ燃費をご紹介します。
【カタログ燃費】
グレード | 駆動方式 | WLTCモード | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード |
「Z」 | 2WD | 33.6km/L | 33.8km/L | 36.0km/L | 32.0km/L |
E-Four | 30.0km/L | 30.6km/L | 31.7km/L | 28.7km/L | |
「G」 | 2WD | 33.6km/L | 33.8km/L | 36.0km/L | 32.0km/L |
E-Four | 30.0km/L | 30.6km/L | 31.7km/L | 28.7km/L | |
「X」 | 2WD | 34.6km/L | 35.4km/L | 37.5km/L | 32.6km/L |
E-Four | 30.0km/L | 30.6km/L | 31.7km/L | 28.7km/L | |
「B」 | 2WD | 35.8km/L | 36.5km/L | 39.5km/L | 33.5km/L |
E-Four | 30.1km/L | 30.4km/L | 32.6km/L | 28.3km/L |
アクアはグレードにより多少の燃費差がありますが、平均的な数値を表す「WLTCモード」ではどのグレードも30km/L以上を達成しています。
燃費が悪くなりやすい4駆モデルでもガソリン代を気にせず使用することができるでしょう。
特に燃費性能が良いのはエントリーグレードの「B」。2WDモデルではWLTCモードで35km/L以上と高い性能を示しています。
「燃費の良さを重視して車を選びたい!」という方におすすめのグレードです。
カタログや公式サイトに表示される燃費には「WLTCモード」「市街地モード」など複数が表示されていますが、どんな違いがあるのでしょうか。
それぞれの走行モードの違いは以下の通りです。
- WLTCモード:他のモードを平均的な使用時間で分配した走行モード
- 市街地モード:信号待ちや渋滞が発生しやすい市街地での走行を想定したモード
- 郊外モード:信号待ちや渋滞が少ないスムーズな走行を想定したモード
- 高速道路モード:高速道路での走行を想定したモード
以前は「JC08モード」という測定方法が使用されていましたが、平成29年以降、WLTCモードへの切り替えが行われたことで、より実燃費に近い数値を確認できるようになりました。
実燃費はどれくらい?アクアの口コミを調査!
カタログ燃費では、非常に良い燃費性能を示しているアクアですが、実燃費はどれくらいなのでしょうか。
今回はユーザーから投稿された燃費で実燃費を紹介する「e燃費」の数値を参考に解説します。
アクアのモデル別実燃費は以下の通りです。
【実燃費】
モデル | WLTCモードカタログ燃費 | 実燃費 |
2WDモデル | 33.6~35.8 km/L | 28.49km/L |
E-Fourモデル | 30.0~30.1km/L | 24.34km/L |
カタログ燃費と実燃費を比較すると、実燃費は8割程度となっています。
寄せられた口コミの中には、E-Fourモデルでカタログ燃費よりも良い数値が出たとの声も。走行シーンや速度によって違いは生じますが、アクアならカタログ表示に近い燃費が期待できそうです。
では実燃費で計算した場合、年間のガソリン代はいくら程度になるのでしょうか。
今回は3つの使用スタイルに分けて、実燃費からガソリン代を計算します。
(※ガソリン1リッター当たり169円で計算)
近所へのおでかけで車を使用する場合
近所へのお出かけをメインで車を利用している場合、年間の走行距離は5,000km程度が目安とされています。
先ほどご紹介した燃費を参考にすると、年間のガソリン代は2WDモデルで30,000円、E-Fourモデルでは35,000円程度となります。
走行距離が短い分、モデルによる価格差は少ないと考えていいでしょう。
近所へのおでかけ+週末レジャーで車を使用する場合
平日は買い物や送迎で車を利用し、月に1~2回程度レジャーを楽しむという場合は、年間の走行距離は8,000km程度が想定されます。
この場合年間のガソリン代は2WDモデルで48,000円、E-Fourモデルでは57,000円程度。
月々のガソリン代が5,000円以下に収まるため、アクアなら燃費を気にせずお出かけを楽しむことができるでしょう。
通勤・通学で車を使用する場合
毎日の通勤や通学で中長距離の移動をし、週末にはお出かけを楽しむという場合、年間の走行距離が15,000km程度となります。
この場合のガソリン代は2WDモデルで90,000円、E-Fourモデルで100,000円程度です。
平均的な走行距離は年間10,000km程度とされていますが、アクアなら平均より多く走る場合も月々のガソリン代は1万円以下。
走行距離が長くなるほど燃費性能の良さを実感することができるでしょう。
アクアとライバル車の燃費比較
画像引用元:トヨタ公式ホームページ
燃費がよく、家計にも優しいと人気が高いアクア。
価格帯やサイズ感が似ている他メーカーの車両と比較した場合、燃費性能は良いのでしょうか?
ここからはアクアのライバル車と燃費性能の比較を行います。
ホンダ・フィット
2001年の発売以来、ホンダを代表するコンパクトカーとして人気を集めるフィット。サイズ感や価格帯がアクアと似ているため、競合車種として取り上げられやすい車両です。
フィットとアクアのカタログ燃費は以下の通りです。
【燃費比較(WLTCモード)】
タイプ | アクア | フィット |
ガソリンモデル | ‐ | 17.0~20.4km/L |
ハイブリッドモデル | 30.0~35.8km/L | 23.2~29.4km/L |
フィットにはガソリンモデルとハイブリッドモデルが用意されており、どちらのタイプでもアクアの方が良い燃費性能を示しています。
ただし、エントリーグレードが189万円からのアクアに対し、フィットのガソリンモデルは155万円台から。
「購入価格を抑えたい」という方は、燃費だけでなく車両価格やスペックも含めて比較してみることをおすすめします。
日産・ノート
先進的な見た目とコンパクトカーとは思えない走行性能で人気を集める日産・ノート。アクアと同じく燃費の良さも注目される理由となっています。
アクアとノートのカタログ燃費は以下の通りです。
【燃費比較(WLTCモード)】
タイプ | アクア | ノート |
ハイブリッドモデル | 30.0~35.8km/L | 23.8~29.5km/L |
カタログ燃費ではアクアの勝利。価格は202万円台からとアクアよりもエントリーグレードの価格が少し高いものの、サイズ感・価格帯ともに同クラスの車両と言えるでしょう。
親しみやすい見た目が多いコンパクトカーですが、ノートはスタイリッシュなデザインが特徴で、アクアとは大きく異なります。
燃費にはそこまで大きな差がありませんので、見た目や走行性能の違いに注目して車両選びをしてみるのも良いかもしれません
スズキ・スイフト
軽快・快適が由来になった車名の通り、走る楽しさが魅力のひとつであるスイフト。コンパクトカーでありながら、スポーツカーのような雰囲気を味わうことができるため、「走りにこだわりたい」というユーザーから注目を集めています。
アクアとスイフトのカタログ燃費は以下の通りです。
【燃費比較(WLTCモード)】
タイプ | アクア | スイフト |
ガソリンモデル | ‐ | 18.8~21.8km/L |
ハイブリッドモデル | 30.0~35.8km/L | 19.6~23.0km/L |
ガソリンモデルとハイブリッドモデルの両方を展開するスイフト。走りに特化した車両であるため、燃費面ではアクアの勝利となります。
価格は137万円台からと安いグレードも用意されていますが、ボディサイズが小さいため複数人でのお出かけにはあまり向きません。
アクアとスイフトで悩んでいる場合は、実際に走行性能や車内スペースを確認し、検討の材料にすることをおすすめします。
まとめ
画像引用元:トヨタ公式ホームページ
燃費が良いコンパクトカーとして知られるトヨタ・アクア。
最も燃費が良いとされているエントリーグレード「B」のカタログ燃費は35.8km/Lで、他メーカーの競合車種と比較しても非常に燃費性能が高いことが分かります。
また実燃費もカタログ燃費の8割程度を実現しており、2WDモデルでは28km/L程度。
実際にアクアを利用しているユーザーからは「走り方によってはカタログ燃費を超える」との声も寄せられていますので、アクアならガソリン代を気にせずドライブを楽しむことができるでしょう。
「燃費の良い車が欲しい」という方はぜひアクアをご検討ください。
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