車を所有するとなると気になる維持費。
車両本体を購入した後も、ガソリン代や税金・保険料・メンテナンス費用などさまざまな費用がかかります。
「維持費はどれくらいかかるのだろう」「問題なく維持していけるか」・・・
車の購入を検討している方の中には、購入後にかかる費用に不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
本記事ではそんなお悩みを解消するために、世界トップクラスの低燃費を実現したアクアをピックアップし、維持費をご紹介します。
各項目では年間にかかる費用と月々払いで計算した場合の費用、それぞれをご紹介しますので、ぜひ支払いプランを立てる参考にしてください。
アクアの維持費
画像引用元:トヨタ公式ホームページ
アクアを維持するためには以下5つの費用がかかります。
- ガソリン代
- 税金
- 保険料
- 車検代
- 駐車場代
ここからはそれぞれの費用の具体的な内容や、使い方に合わせて想定される費用目安を年間・月別でご紹介します。
ガソリン代
燃費が良い車として知られるアクア。
ガソリン代は走行距離や使用頻度によって価格が異なります。
まずは燃費計算の基準となるカタログ燃費を確認してみましょう。
【アクアのカタログ燃費】
グレード | 駆動方式 | WLTCモード | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード |
Z | 2WD | 33.6km/L | 33.8km/L | 36.0km/L | 32.0km/L |
E-Four | 30.0km/L | 30.6km/L | 31.7km/L | 28.7km/L | |
G | 2WD | 33.6km/L | 33.8km/L | 36.0km/L | 32.0km/L |
E-Four | 30.0km/L | 30.6km/L | 31.7km/L | 28.7km/L | |
X | 2WD | 34.6km/L | 35.4km/L | 37.5km/L | 32.6km/L |
E-Four | 30.0km/L | 30.6km/L | 31.7km/L | 28.7km/L | |
B | 2WD | 35.8km/L | 36.5km/L | 39.5km/L | 33.5km/L |
E-Four | 30.1km/L | 30.4km/L | 32.6km/L | 28.3km/L |
アクアはグレードにより重量に違いがあるため、燃費にも差が生じています。
特に燃費がいいのは装備品を抑えたエントリーグレードの「B」。2WDモデルでは35.8km/Lと他のコンパクトカーと比較しても驚異的な数字を叩き出しています。
今回はアクアの中でも特に人気の高い最上級グレード「Z」のE-Fourモデルで想定されるガソリン代を計算します。
年間走行距離が5,000kmの場合
近所のお店へのお買い物や最寄り駅までの送迎をメインで車を使用している場合、年間の走行距離は3,000~5,000kmとなります。
アクアを使用した場合に想定されるガソリン代は以下の通りです。
グレード | 燃費(WLTCモード) | ガソリン代(年間) | ガソリン代(月々) |
「Z」 | 30.0km/L | 28,000円程度 | 2,3000円程度 |
※2022年6月21日時点の平均ガソリン価格(169円/L)で計算
(参考:ガソリン価格比較サイトgoho.gs)
※1,000円未満四捨五入
年間の走行距離が5,000kmの場合、1ヵ月で420km程度を走行する計算となります。
アクアは燃料タンク容量が36Lとなりますので、満タンに給油すれば2~2.5ヵ月に1度の給油で済む計算です。
最近はガソリンの価格高騰が問題視されていますが、アクアなら家計への負担も少なく抑えることができるでしょう。
年間走行距離が10,000kmの場合
近所へのお出かけに加え、週末には車でレジャーを楽しむという場合、年間の走行距離は7,000~10,000km程度となります。
また年間走行距離10,000kmは平均的な数値とされていますので、「自分がどれくらい使うか分からない」という方はここでご紹介するガソリン代を参考にしてください。
アクアを使用した場合に想定されるガソリン代は以下の通りです。
グレード | 燃費(WLTCモード) | ガソリン代(年間) | ガソリン代(月々) |
「Z」 | 30.0km/L | 56,000円程度 | 4,700円程度 |
※2022年6月21日時点の平均ガソリン価格(169円/L)で計算
(参考:ガソリン価格比較サイトgoho.gs)
※1,000円未満四捨五入
走行距離が長くなる分ガソリンの消費も早く、年間走行距離5,000kmの場合と比較するとガソリン代が高くなりますが、年間の費用は5万円台。
給油頻度も1ヵ月に1回程度で済みますので、費用を気にせずお出かけを楽しむことができるでしょう。
年間走行距離が15,000kmの場合
通勤や通学・お買い物など日常使用の他に、他県への旅行や長距離ドライブの機会が多い場合、年間の走行距離は10,000~15,000kmとなります。
1週間当たりの走行距離は190~280km程度となりますので、余裕をもって費用を計算したいという方はこちらでご紹介する目安を参考にしてください。
アクアを使用した場合に想定されるガソリン代は以下の通りです。
グレード | 燃費(WLTCモード) | ガソリン代(年間) | ガソリン代(月々) |
「Z」 | 30.0km/L | 85,000円程度 | 7,000円程度 |
※2022年6月21日時点の平均ガソリン価格(169円/L)で計算
(参考:ガソリン価格比較サイトgoho.gs)
※1,000円未満四捨五入
年間走行距離が平均よりも多い15,000kmの場合でも、アクアなら月々のガソリン代が1万円以下。中・長距離のレジャーを楽しみたいという方も安心です。
年間走行距離が20,000kmの場合
毎日の通勤距離が長い方や、業務でも車を使用するという場合、年間の走行距離は20,000km程度が目安となります。
アクアを使用した場合に想定されるガソリン代は以下の通りです。
グレード | 燃費(WLTCモード) | ガソリン代(年間) | ガソリン代(月々) |
「Z」 | 30.0km/L | 113,000円程度 | 9,000円程度 |
※2022年6月21日時点の平均ガソリン価格(169円/L)で計算
(参考:ガソリン価格比較サイトgoho.gs)
※1,000円未満四捨五入
年間走行距離が20,000kmの場合、1ヵ月の走行距離は1,600km程度。1週間では380km使用する計算となりますので、かなり走行距離が多い場合でも月々のガソリン代は1万円以下に収まります。
ミニバンやSUVなど大型車両ではカタログ燃費が10km/L前後の車両も少なくありませんが、年間20,000kmの走行を想定すると年間のガソリン代は30万円以上。アクアの3倍程度の費用がかかってしまいます。
「今所有している車の燃費が悪い」「ガソリン代が負担になっている」という方は、燃費性能が非常に優れたアクアを検討してみてはいかがでしょうか。
税金
車を維持するためにかかる税金は次の2つがあります。
- 自動車税
- 自動車重量税
ここからはアクアを所有した場合の税額と月割りで計算した場合の金額をご紹介します。
税金は毎月かかる費用ではありませんが、支払い月には金額が大きく家計の負担になりやすいので、事前に支払いシミュレーションをしておくと安心でしょう。
自動車税
自動車税は車両の排気量によって税額が決まる税金です。
毎年4月1日時点の車の使用者に支払い義務が生じ、4月から翌年3月の1年分をまとめて6月頃までに支払うことが定められています。
排気量別の税額は以下の通りです。
排気量 | 税額 |
軽自動車 | 10,800円 |
660cc~1,000cc以下 | 25,000円 |
1,000cc超~1,500cc以下 | 30,500円 |
1,500cc超~2,000cc以下 | 36,000円 |
2,000cc超~2,500cc以下 | 43,500円 |
2,500cc超~3,000cc以下 | 50,000円 |
3,000cc超~3,500cc以下 | 57,000円 |
3,500cc超~4,000cc以下 | 65,500円 |
4,000cc超~4,500cc以下 | 75,500円 |
4,500cc超~6,000cc以下 | 87,000円 |
6,000cc超 | 110,000円 |
アクアの排気量は全グレードで1.5L。年間の自動車税は34,500円で、月割りにした場合は1ヵ月当たり2,541円となります。
自動車重量税
自動車重量税は、車の重量によって税額が定められている税金です。新規登録時には初回車検までの3年分、それ以降は車検の都度、翌車検までの2年分をまとめて支払う必要があります。
車検時には、重量税以外にも後ほどご紹介する自賠責保険や検査料がかかりますので、事前にかかる費用を把握しておくと安心でしょう。
重量ごとの税額は以下の通りです。
自動車重量税額 | 2年自家用車 | ||
エコカー※1 | エコカー※2 | エコカー以外 | |
0.5t以下 | 免税 | 5,000円 | 8,200円 |
〜1t | 10,000円 | 16,400円 | |
〜1.5t | 15,000円 | 24,600円 | |
〜2t | 20,000円 | 32,800円 | |
〜2.5t | 25,000円 | 41,000円 | |
〜3t | 30,000円 | 49,200円 |
(※1)令和2年度燃費基準達成+令和12年度燃費基準120%以上達成車
(※2)令和2年度燃費基準達成+令和12年度燃費基準120%未満車
アクアの車両重量は1,080~1,130kg。上記表では~1.5tに分類されます。
アクアの場合、令和12年度(2030年度)の燃費基準を達成しているため、初回車検の自動車重量税は免税に。
現時点では初回車検以降も「エコカー(※2)(本則税率)」が適用となりますので、車検での支払額は15,000円、一年当たりの支払額は7,500円となります。(1ヵ月当たり625円)
燃費が良く、ガソリン代が抑えられることで注目されるアクアですが、税金面でも優遇が受けられるのは嬉しいポイントです。
ただし重量税が優遇されるエコカー減税は、適用される期間が定められています。今後の優遇措置については変更される可能性もありますので、詳しい金額を知りたい場合はお近くのディーラーや販売店へお尋ねください。
保険料
安心なカーライフを送るために欠かせない保険。
車の保険には次の2つがあります。
- 自賠責保険
- 任意保険
自賠責保険
自賠責保険は、全ての車とバイクに加入が義務付けられている強制保険です。
保険料は加入期間で定められており、新車購入時は初回車検までの3年分、初回車検以降は2年分を車検のタイミングでまとめて支払います。
保険料は以下の通りです。
新車購入時(3年+1ヵ月分) | 継続車検時(2年分) |
27,770円※ | 20,010円 |
※初回車検時には、有効期間切れを防ぐために1ヵ月分余分に支払うことが一般的です。
この保険は交通事故被害者の救済を目的としており、対象は人身傷害のみ。運転で他人を死傷させてしまった場合の損害は保障されますが、車やガードレールなど物に対する損害は対象外です。
自賠責保険に加入せず公道を走行した場合、50万円以下の罰金または1年以下の懲役に加え、免許停止処分となります。継続車検を受けることもできませんので、期間には注意が必要です。
また1名当たりの支払限度額が定められており、死亡による損害は3,000万円まで。自賠責保険だけでは損害を補填できない事故も多いため、別途任意保険への加入をご検討ください。
任意保険
任意保険は、すべての自動車に加入が義務付けられている自賠責保険とは異なり、ユーザーの任意で加入できる自動車保険です。
一般的に対人・対物事故への損害は無制限で、自賠責保険で補填できなかった損害を保障してくれます。
価格は保険会社や加入プラン・年齢・過去の事故歴によって大きく異なりますが、年間50,000円~100,000円程度がかかります。
最近ではネットで簡単に保険料を知ることができますので、気になる方はぜひ保険見積もりを試してみてください。
車検代
新規登録から3年、それ以降は2年に1回受けることが義務づけられている車検。
車検費用は「法定費用」「車検基本料金」「整備費用」3つで構成されており、法定費用はどこで車検を受けても同じ金額ですが、車検基本料と整備費用に関しては店舗により価格が異なります。
特に車種に特化した整備が受けられるディーラーでは車検費用が高い傾向がありますので、「車検を安く抑えたい」という方は複数の店舗で費用を比べることをおすすめします。
アクアの場合、車検費用はどれくらいかかるのでしょうか。項目ごとに費用目安をご紹介します。
法定費用
車検の法定費用には以下の3つが含まれます。
- 自動車重量税
- 自賠責保険
- 印紙(証紙代)
法定費用に含まれる印紙代とは、車検を受けるために支払う手数料のことです。
持込検査の場合と指定工場で車検を受ける場合で費用が以下の通り異なります。
アクアの車検印紙代 | 自動車検査登録印紙 | 自動車審査証紙 | 合計 |
持込検査 | 400円 | 1,800円 | 2,200円 |
指定工場 | 1,200円 | 400円 | 1,600円 |
※自動車重量税と自賠責保険については、記事前半の「税金」の項目でご確認ください。
車検基本料
車検基本料金は、車検を実施するための点検料や代行手数料として業者に支払う費用です。
アクアの場合は20,000~50,000円程度が目安となり、販売店によって設定金額が異なります。
整備費用
整備費用とは、車のパーツが消耗・破損・劣化してしまっている場合にかかる費用です。
必ずかかるものではありませんが、新規登録から時間が経つほど交換が必要なパーツは多くなりますので、50,000~10,000円程度を想定しておくと安心でしょう。
駐車場代
車を所有するために欠かせない駐車場。自宅に車を停めるスペースがある方は問題ありませんが、賃貸の場合は費用がかかります。
駐車場代は地域により価格に大きな差があり、都心では1ヵ月当たりの費用が30,000円を超えることも珍しくありません。
場合によっては年間数十万円の費用がかかるケースもありますので、事前に近くの駐車場価格や空き情報を確認しておくことをおすすめします。
まとめ
画像引用元:トヨタ公式ホームページ
本記事ではアクアにかかる維持費の内訳をご紹介しました。
車の維持費は走行距離や使用頻度によって大きな差が生じますが、アクアの場合、平均的な利用で年間15万円程度の費用がかかります。
事前にかかる費用を把握することで、無理のない支払いプランを立てる参考にして下さい。
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